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あんじゅう 三島屋変調百物語事続

宮部みゆき 「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」

あんじゅう―三島屋変調百物語事続あんじゅう―三島屋変調百物語事続
(2010/07)
宮部 みゆき

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江戸の神田にある袋物屋の三島屋では、珍しい一話限りの変わり百物語を募っていた。
聞き手は、三島屋の主人伊兵衛の姪おちか。
行儀見習いという名目で三島屋で働いている。

「おそろし」の続編です。今回は、4つの話が語られます。

「逃げ水」
金井屋番頭の房五郎の話によると、丁稚の平太が近づくとすべての水が逃げてしまうと言う。
おちかは、詳しい話を聞きだすため、平太を三島屋で預かることにするが。

「藪から千本」
おちかは、新太をお供に連れ、越後屋のおたかと清太郎と一緒に亀井戸の梅屋敷に梅見に出かける。
料理茶屋で、偶然、隣の住吉屋の親子と顔を合わせる。
箱入り娘のお梅の縁談がやっと決まったという。
おかみのお路が、31年前の住吉屋の話を語りだす。

「暗獣」
丁稚の新太が通う手習所に11歳の直太郎が新しく入ってくる。
火事で父を亡くし、母と二人きりになってしまった直太郎は八百濃の養子になった。
慣れない生活のためか、混乱していた直太郎の心配をしていた前の手習所の青野先生が、紫陽花屋敷の話を語る。

「吼える仏」
手習い所の子供たちに慕われている偽坊主の行然坊が、若い頃に立ち寄った里の話を語り始める。

神さまや謎の生き物よりも、どれだけ人間が恐ろしいかを考えさせられる時代物です。

表面では穏やかさを見せていても、心の奥底で渦巻く恐ろしい嫉妬や恨みが描かれる「藪から千本」は、恐ろしい作品です。
紫陽花屋敷の「あんじゅう」が、可愛くて切なくて印象的でした。
必要とし、必要とされる場所で生きることの大切さを優しく語る「逃げ水」も良かったです。

新しく登場した縁起物のお勝、手習所の先生である若侍の青野利一郎のこれからも楽しみです。
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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

     

コメント

No title

前作とはまた違った不思議な話でしたが、最後までひきこまれ読後感も爽やかでした。
トラックバックさせていただきました。

藍色さん

コメント&トラックバックありがとうございます。
こちらもトラックバックさせて頂きました。
不思議だけれど良いお話でしたね♪
Secre

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さあ、おはなしを続けましょう。三島屋の行儀見習い、おちかのもとにやってくるお客さまは、みんな胸の内に「不思議」をしまっているのです。ほっこり温かく、ちょっと奇妙で、ぞおっと怖い、百物語のはじまり...
     
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