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ばんば憑き

宮部みゆき「ばんば憑き」角川書店


ばんば憑きばんば憑き
(2011/03/01)
宮部 みゆき

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怖くて哀しく、心に沁みる江戸の話6編です。
今までの作品「あんじゅう」や「日暮し」の登場人物が、活躍するお話も含まれています。


「坊主の壺」
今年もコロリという恐ろしい病が流行り、材木問屋の主人である重蔵は、早急にお救い小屋を建てさせた。
おつぎは、昨年、身内をコロリで失い、お救い小屋で命を救われ、今は女中として働いていた。
おつぎは、重蔵から壺の描かれた古い掛け軸を見せられる。

「お文の影」
本所深川。岡っ引きの政五郎は、剛衛門長屋に住む元番頭の左次郎から、
十三夜の不思議な話を聞かされる。
子供たちが影踏みをすると、ひとつ影が多いのだという。
政五郎は、おでこの三太郎から二十二年前の話を聞きだす。

「博打眼」
近江屋では、流行り病で両親を失い、若旦那の善一が店を率いていた。
ある朝御飯のとき、善一が、突然「政吉兄さんが死んで、あれがこっちにくる」と叫び、
突風のようにやってきたものは、三番蔵に閉じ込められた。
7つのお美代は、その正体が気になって仕方なかった。

「討債鬼」
青野利一郎は、師匠の新左衛門から引き継いだ手習所「深考塾」の若先生である。
大之字屋の番頭である九八が、頼みごとがあるとやって来た。
大之字屋の跡取り息子である信太郎に、討債鬼が憑いているという。

「ばんば憑き」
伊勢屋の若夫婦、佐一郎とお志津は、箱根湯治の旅の帰りの宿で、増井屋の隠居である松と相部屋になった。
我がままなお志津は、酒に酔いつぶれ寝てしまう。
佐一郎は、松から恐ろしい話を聞くことに。
「ばんば」とは、強い恨みの念を抱いた亡者のこと。


「野槌ちの墓」
七つの加奈は、父、柳井源五郎衛門に「化ける猫はお嫌いですか」と問う。
長屋に住み着いた三毛猫タマは化け猫で、源五郎衛門に頼みがあると言う。




哀しいお話が多いのですが、心にジーンと沁みて、ちょっと泣けるそんな作品でした。

政五郎親分とおでこが謎を解く「お文の影」は、本当に切なく悲しいけれど、救いもあり、温かい気持ちになりました。

ユニークな始まり方で興味を引く「博打眼」の正体は、意外なもので驚いたのですが、狛犬さんの活躍が良かったです。

100歳の猫、猫又のお玉から、化け物退治を頼まれる話「野槌ちの墓」も印象に残りました。
個性的な物の怪たちも面白いけれど、「物の怪に心があっちゃいけませんか」という台詞がぐっと来ます。
   
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