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さがしもの

角田光代 「さがしもの」 新潮文庫

さがしもの (新潮文庫)さがしもの (新潮文庫)
(2008/10/28)
角田 光代

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本をテーマに書かれた9つの短編とあとがきエッセイです。
主人公たちの人生に関わってきた特別な本について描かれていて面白かったです。

「不幸の種」の人生経験を積み、成長するにつれて、同じ内容の本でも感想が変わってくるというのも分かるし、本を開けば、どこにでも連れて行ってくれるという「ミツザワ書店」のおばあさんの言葉も共感できました。
孫に本をさがしてほしいと頼んだ祖母の言葉が印象的な「さがしもの」は、良いお話で感動しました。


「旅する本」
学生だった頃、古本屋で売ろうとした翻訳小説を、店主は「本当に売ってしまっていいのか」と訊いてきた。

「だ れ か」
タイの小さな島でマラリヤにかかって動けなくなった私は、バンガローに置いてあった日本の本を読んだ。
この島に本を持ち込んだ「だれか」について考えてみた。

「手紙」
ひとりで宿泊した伊豆の旅館で、一冊の詩集を見つけた。
その詩集には、ある女性が書いた手紙がさしこまれていた。

「彼と私の本棚」
一緒に暮らしていた恋人と別れることになり、持ち物を分けなければならないが、二人の本棚の本は分けるのが難しかった。

「不幸の種」
大学に入り、一人暮らしを始めて出来た恋人と友人を同時に失い、空き巣に入られ不幸続きだった私は、台湾の占い師に不幸の原因はある一冊の翻訳小説だと知らされる。

「引き出しの奥」
友人から、すさんだ大学生活を送っていると言われる私は、伝説の古本の話を聞き、捜すことに。

「ミツザワ書店」
文芸雑誌の新人賞を受賞した僕には、本が出たら最初に知らせたい人がいた。
生まれ故郷の商店街にあるミツザワ書店のおばあさんだった。

「さがしもの」
中学2年生の頃、入院していた祖母にある本を探してほしいと頼まれた洋子は、毎日本屋めぐりをすることになるが、その本は絶版で見つけることができなかった。

「初バレンタイン」
大学生の中原千恵子は、恋人の田宮滋との初めてのバレンタインに自分が一番好きな本を贈ろうと考えていた。

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三面記事小説

角田光代「三面記事小説」文春文庫


三面記事小説 (文春文庫)三面記事小説 (文春文庫)
(2010/09/03)
角田 光代

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三面記事を基にして書かれたフィクション、短編小説6編です。

事件を基にして作られているだけあって、暗く重く恐ろしい作品が多いです。
壊れてしまった家族や、周りが見えずに間違った選択をしてしまう登場人物たちが登場し、もしかしたら、こんなことがあったのかもしれないとも思わされます。

そんな中で、介護疲れにより起こった事件を基に描いた「光の川」は、特に考えさせられる作品でした。

「愛の巣」
夫の正文の浮気を心配していた姉の美枝子から、突然、連絡が来なくなった。
不審に思った妹の房枝は、姉の家を訪ねるが、つぎはぎだらけの高い壁に囲まれ不気味な雰囲気を漂わせていた。

「ゆうべの花火」
38歳フリーターの安田孝幸は、インターネットのチャットルームで知り合った32歳の野川映子との将来を考え、まとまったお金がほしいと考えていた。
不倫相手の妻に嫌がらせをしてほしいという石川千絵の依頼を受けるが。

「彼方の城」
高校生の琢磨と中学生の香奈の母親で38歳の愛子は、元夫の親からの送金だけで暮らしている。
時間つぶしに通う漫画喫茶の新人店員をしている高校生の隼人と親しくなるが。

「永遠の花園」
亜実と菜摘は、同じ中学に通っている幼馴染で親友だった。
菜摘は、担任教師の玉谷に憧れていた。
玉谷が東京へ行ってしまうと知った二人は、ある計画を立てる。

「赤い筆箱」
2歳違いの姉妹は、正反対の性格だが仲良くしていた。
妹が、姉と同じ中学の受験に失敗してから、お互いあまり関わらなくなっていた。

「光の川」
44歳の輝男は、一人暮らしの母親たつ子が夜間に徘徊するようになり、実家で暮らすことにした。
会社に勤めながら母親の介護をしていたが、たつ子の症状は悪化し、輝男が誰なのかも分からなくなっていった。






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Presents

角田光代「Presents」 双葉文庫

Presents (双葉文庫)Presents (双葉文庫)
(2008/11/13)
角田 光代

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家族や友人など、様々な人々からもらったプレゼントについて描かれています。

生まれて初めてもらったプレゼント「名前」他、12のストーリーがあります。
「ランドセル」「初キス」「鍋セット」「うに煎餅」「合い鍵」「ヴェール」「記憶」「絵」「料理」「ぬいぐるみ」「涙」

上京して母親からもらった「鍋セット」、友人たちからもらった「ヴェール」の話が印象的です。
ラストの「涙」は題名どおり、感動して泣けました。
プレゼントの品物が手元に残っていなくても、もらった大切な気持ちや思い出は宝物だなとしみじみと感じられる良い作品でした。

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ツリーハウス

角田光代 「ツリーハウス」文藝春秋刊


ツリーハウスツリーハウス
(2010/10/15)
角田 光代

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第22回伊藤整文学賞受賞。

新宿の中華料理店、翡翠飯店の三世代の物語。

店を開いた祖父が突然亡くなり、多くを語らなかった祖母は、二人が出会った土地、満州へ行きたいと言う。
孫の藤代良嗣は、祖母と一緒に満州へ渡るが。

戦争、学生運動、新興宗教など、時代と共に描かれる三世代の家族の物語です。
特に、祖父と祖母が、子供や孫には一切語らなかった昔の話。
祖父と祖母が出会い、一緒になった満州での話は、全く知らないことだらけで、興味深く読めました。
たとえそれが、逃げることであっても、生き抜いてきた祖父母の話は強く印象に残りました。

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