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ソロモンの偽証

宮部みゆき 「ソロモンの偽証 」

ソロモンの偽証 第I部 事件ソロモンの偽証 第I部 事件
(2012/08/23)
宮部 みゆき

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ソロモンの偽証 第II部 決意ソロモンの偽証 第II部 決意
(2012/09/20)
宮部 みゆき

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ソロモンの偽証 第III部 法廷ソロモンの偽証 第III部 法廷
(2012/10/11)
宮部 みゆき

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1990年、12月25日。 
城東第三中学校の終業式の日の早朝。
二年生の柏木卓也が、校庭の雪の中から遺体で発見される。
クリスマス・イヴの夜、何故、14歳の柏木卓也は校舎の屋上から転落したのか。

教師と特定の生徒に、問題の多い三人組が犯人だと匿名の告発状が送られてくる。
やがてマスコミが事件を取り上げることになり、騒ぎになると、新たに生徒が事件に巻き込まれてしまう。


生徒や親、教師やマスコミなど、それぞれの抱える事情が絡み合い、真相がわからないまま、新しい事件が次々と起こっていくので、どうなっていくのか続きが気になり、三部作の長編ですが、どんどん読むことができました。
生徒たちだけで、真相に迫っていくというのも面白い設定ですね。
刑事の娘の涼子など、中学生と思えないくらい、しっかりとした生徒たちには驚きです。


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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

おまえさん 

宮部みゆき「おまえさん 上下巻」講談社文庫


おまえさん(上) (講談社文庫)おまえさん(上) (講談社文庫)
(2011/09/22)
宮部 みゆき

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おまえさん(下) (講談社文庫)おまえさん(下) (講談社文庫)
(2011/09/22)
宮部 みゆき

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「ぼんくら」「日暮らし」に続く時代劇シリーズ最新作。
単行本と文庫が同時発売されています。

南辻橋のたもとで辻斬りがあった。
殺された男の身元は不明。
亡骸を片付けて数日経っても、人の形の血の染みが消えずに残っていた。

事件を調べる八丁堀の同心である井筒平四郎は、甥の弓之助と共におでこの話を聞きにいく。
やがて、南本所元町の生薬屋・瓶屋の主人が寝室で切り殺される。
辻斬りと同じ人物によるものだと源右衛門は言うが。

長編ですが、面白く一気に読めました。
色と欲が絡んだ恐ろしい殺人事件の話で、解決までは思ったよりも長くかかりますが、人情あふれる個性的な登場人物たちの魅力により、読後感は爽やかで温かいです。

間島信之輔や大叔父の源右衛門など、新しい登場人物たちも味があり、楽しめました。

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

チヨ子

宮部みゆき「チヨ子」 光文社文庫

チヨ子 (光文社文庫)チヨ子 (光文社文庫)
(2011/07/12)
宮部 みゆき

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超常現象を扱った不思議な5つの短編集です。
いきなり文庫化、ワンコインで読めるお得な作品だと思います。

5つとも雰囲気も違い、それぞれ読み応えがあります。
「聖痕」は長編でも読んでみたかったと思わせるSF作品でした。
表題の「チヨ子」は、ユニークで、自分もウサギの着ぐるみを着て、鏡を見てみたい気分になりました。

「雪娘」
久しぶりに小学校の同級生4人で集まることになり、帰郷した前田ゆかり。
20年前の雪の日、12歳で亡くなったユキコを思い出していた。

「オモチャ」
古い商店街の角にある玩具屋。
2ヶ月前におばあさんがなくなってから、真夜中になると二階に首吊りのロープが見えると噂があった。

「チヨ子」
古いピンク色のウサギの着ぐるみを着て、一日だけバイトすることになった大学生。
着ぐるみを着ると、不思議なものが見えるようになる。

「いしまくら」
直木賞受賞後、第一作。
成人式の翌朝。
じゃぶじゃぶ池で女子高生の死体が発見される。
4月頃から、水上公園で女子高生の幽霊が現れると噂が広まった。

「聖痕」
子供の事件を専門とする女性調査員は、12年前、14歳の少年が起こした殺人事件に関わる依頼を受けることになるが。

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

ばんば憑き

宮部みゆき「ばんば憑き」角川書店


ばんば憑きばんば憑き
(2011/03/01)
宮部 みゆき

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怖くて哀しく、心に沁みる江戸の話6編です。
今までの作品「あんじゅう」や「日暮し」の登場人物が、活躍するお話も含まれています。


「坊主の壺」
今年もコロリという恐ろしい病が流行り、材木問屋の主人である重蔵は、早急にお救い小屋を建てさせた。
おつぎは、昨年、身内をコロリで失い、お救い小屋で命を救われ、今は女中として働いていた。
おつぎは、重蔵から壺の描かれた古い掛け軸を見せられる。

「お文の影」
本所深川。岡っ引きの政五郎は、剛衛門長屋に住む元番頭の左次郎から、
十三夜の不思議な話を聞かされる。
子供たちが影踏みをすると、ひとつ影が多いのだという。
政五郎は、おでこの三太郎から二十二年前の話を聞きだす。

「博打眼」
近江屋では、流行り病で両親を失い、若旦那の善一が店を率いていた。
ある朝御飯のとき、善一が、突然「政吉兄さんが死んで、あれがこっちにくる」と叫び、
突風のようにやってきたものは、三番蔵に閉じ込められた。
7つのお美代は、その正体が気になって仕方なかった。

「討債鬼」
青野利一郎は、師匠の新左衛門から引き継いだ手習所「深考塾」の若先生である。
大之字屋の番頭である九八が、頼みごとがあるとやって来た。
大之字屋の跡取り息子である信太郎に、討債鬼が憑いているという。

「ばんば憑き」
伊勢屋の若夫婦、佐一郎とお志津は、箱根湯治の旅の帰りの宿で、増井屋の隠居である松と相部屋になった。
我がままなお志津は、酒に酔いつぶれ寝てしまう。
佐一郎は、松から恐ろしい話を聞くことに。
「ばんば」とは、強い恨みの念を抱いた亡者のこと。


「野槌ちの墓」
七つの加奈は、父、柳井源五郎衛門に「化ける猫はお嫌いですか」と問う。
長屋に住み着いた三毛猫タマは化け猫で、源五郎衛門に頼みがあると言う。




哀しいお話が多いのですが、心にジーンと沁みて、ちょっと泣けるそんな作品でした。

政五郎親分とおでこが謎を解く「お文の影」は、本当に切なく悲しいけれど、救いもあり、温かい気持ちになりました。

ユニークな始まり方で興味を引く「博打眼」の正体は、意外なもので驚いたのですが、狛犬さんの活躍が良かったです。

100歳の猫、猫又のお玉から、化け物退治を頼まれる話「野槌ちの墓」も印象に残りました。
個性的な物の怪たちも面白いけれど、「物の怪に心があっちゃいけませんか」という台詞がぐっと来ます。
   

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ジャンル : 本・雑誌

あんじゅう 三島屋変調百物語事続

宮部みゆき 「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」

あんじゅう―三島屋変調百物語事続あんじゅう―三島屋変調百物語事続
(2010/07)
宮部 みゆき

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江戸の神田にある袋物屋の三島屋では、珍しい一話限りの変わり百物語を募っていた。
聞き手は、三島屋の主人伊兵衛の姪おちか。
行儀見習いという名目で三島屋で働いている。

「おそろし」の続編です。今回は、4つの話が語られます。

「逃げ水」
金井屋番頭の房五郎の話によると、丁稚の平太が近づくとすべての水が逃げてしまうと言う。
おちかは、詳しい話を聞きだすため、平太を三島屋で預かることにするが。

「藪から千本」
おちかは、新太をお供に連れ、越後屋のおたかと清太郎と一緒に亀井戸の梅屋敷に梅見に出かける。
料理茶屋で、偶然、隣の住吉屋の親子と顔を合わせる。
箱入り娘のお梅の縁談がやっと決まったという。
おかみのお路が、31年前の住吉屋の話を語りだす。

「暗獣」
丁稚の新太が通う手習所に11歳の直太郎が新しく入ってくる。
火事で父を亡くし、母と二人きりになってしまった直太郎は八百濃の養子になった。
慣れない生活のためか、混乱していた直太郎の心配をしていた前の手習所の青野先生が、紫陽花屋敷の話を語る。

「吼える仏」
手習い所の子供たちに慕われている偽坊主の行然坊が、若い頃に立ち寄った里の話を語り始める。

神さまや謎の生き物よりも、どれだけ人間が恐ろしいかを考えさせられる時代物です。

表面では穏やかさを見せていても、心の奥底で渦巻く恐ろしい嫉妬や恨みが描かれる「藪から千本」は、恐ろしい作品です。
紫陽花屋敷の「あんじゅう」が、可愛くて切なくて印象的でした。
必要とし、必要とされる場所で生きることの大切さを優しく語る「逃げ水」も良かったです。

新しく登場した縁起物のお勝、手習所の先生である若侍の青野利一郎のこれからも楽しみです。

テーマ : 読んだ本
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